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『堺かるた』ってなに?
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- 『堺かるた』は昭和51年に誕生した堺のご当地かるたです。
令和元年に世界遺産登録が決定した「百舌鳥古墳群」などの堺の名所や、「堺刃物」のような堺の産業などが、5・7・5のわかりやすい読み札と、手描きの味があるレトロな雰囲気の絵札になっています。
昭和50年代に堺市の全小学校に2,3冊ずつ配布され、地域の文化や歴史を学ぶ副教材として授業で使われたりしていたそうですので、50代半ばの方で小学校時代を堺で過ごされた方はご存じかもしれませんね! -
- オリジナルの『堺かるた』は、読み札の内容は堺市民から募集し、絵札は当時の中学の美術教師たちで描きあげた、堺を愛する堺市民がつくった堺のかるたなのです!
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どんな札があるの?
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- 「海恋し 晶子生まれた この堺」
小学校の社会で勉強する与謝野晶子のことです。
この「海恋し」は、与謝野晶子が故郷である堺の海や幼少を過ごした家を懐かしんだ歌に由来しています。
与謝野晶子は知っているけど、この「海恋し」ってなんだろう?という疑問から調べてみると、古典(歌)のおもしろさを知ったり、歴史的な背景を学んだりと、楽しく学べるきっかけづくりにもなりますね。 -
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
- 堺かるたが初めて出版された当時、堺市内の全小学校に2~3セットずつ配られて副教材として使用されたばかりでなく、休み時間には競って生徒たちがかるたで遊んでいたそうです。
小学生にとって自分たちの住む地域ものごとが出てくるので、とても身近な存在になって浸透していきました。
堺かるたは競技大会にもなり、昭和51年から毎年開催され、11年間継続しました。
しかし、長年使用され、かるたが傷んだり欠損したりして遊ぶことも難しくなったうえ、競技大会も終了し、いつしか『堺かるた』も下火になっていきました。 -
- そんな中、地域の宝ともいえる『堺かるた』があまり活用されていないことを惜しむ声や、堺の地域を学ぶ方法としても有意義であるとの考えから、地元ロータリークラブが20周年記念事業として、平成24年に『堺かるた』を復刻・復刊したのです。
翌年には「堺かるた大会」を開催し、大成功!!
当時の復刻版 堺かるたは瞬く間に完売!
再版が待ち望む声もたくさんありました。
その次に手を挙げたのは、地元小学校の元校長をはじめとする有志たち。
『堺かるたの会』を発足し、再復刻に着手しはじめます。
ですが残念ながら、当時のオリジナルの版下や原画が全て無くなっているため、復刻が難しい箱のデザインを一新しながら、平成27年についに完成・頒布できることに! -
- これに伴って「堺かるた大会」も正式に復活!
昔と同じように年に一度、堺市内の子どもたちが夢中になってかるたの腕を競い合っています。(新型コロナ蔓延の影響により令和3年より中断) -
子どもも大人も夢中になっちゃう!
- 現在では、堺市内のさまざまな場所で『堺かるた大会』や『ミニかるた大会』、堺かるたをA3サイズに引き延ばした『ジャンボ堺かるた大会』など、『堺かるた』が遊びや学びに取り上げられるようになってきました。
その中でも注目していただきたいのが『ジャンボ堺かるた大会』! -
- ジャンボ絵札は全て社員の手作りです。
それが、10m四方の中に44枚並べられ、走ってすべって札を取る。
ちょっとしたスポーツのよう!
大人も子どもも必死に動き回って楽しめる、普段とは違うかるた大会なんです! -
プロジェクトの内容
- 『堺かるた』の在庫が底をついたため、再版する必要にせまられましたが、復刻版を作成した任意団体『堺かるたの会』にそのための資金は残っていませんでした。
『堺かるたの会』会長の信念により、初回復刻版をなるべく手に取りやすい価格、1冊1,000円で頒布していたためです。
この価格はほぼ原価で、再版の原資を作ることができていません。
当社としては、地域の書店・お土産店・公的施設からの注文依頼や、かるたで遊びたい親子からの問い合わせがある上、マスコミの取材依頼や、かるたにちなんだイベント企画があるなど、『堺かるた』の大切さは常日ごろ感じています。
―― いつまでも『堺かるた』をお手元に届けられない状況はよくない
やむを得ず、当社の資金のみで再版を行うことに。
ですが、紙・インク・印刷代の高騰もあり、前回よりも金額が大幅にかかり、再版は完了しましたが、金銭的に大変厳しい状況が続いています。
すでにご支援をいただいてはいますが、実際にかかった費用からは遠い状況です。
少しでも再版資金を取り戻し、次世代まで『堺かるた』の出版を続けられる原資とするため、今回のプロジェクトで『堺かるた』を購入・ご支援いただいたお金を、その資金の足しにしたいと考えております。 -
集めた資金の使途
- 堺かるた 印刷費用 ¥1,100,000
封入栞 印刷費用 ¥100,000
箱 印刷代 ¥170,000
箱組立/セッティング/札丁合 ¥300,000 -
今後のスケジュール
- 7月中・・・印刷(札及び箱)
8月から札の箱詰め
9月から箱組み立て・セッティングを行い、順次発送いたします。 -
プロジェクトの展望・ビジョン
- 再版することで、地域の書店や土産物販売店に安定供給すると共に、地域の人たちが安心していつでも購入できるようにします。
『堺かるた』大会を始めとした大小様々なイベントにかるたを提供し、さらに広い範囲の人たちに知ってもらいます。そうすることで、地域の歴史や文化を伝え、地域に誇りが持てる大事な地域資源として『堺かるた』を次世代に伝えていきたいと思っています。
かつて堺市民が力を合わせて作りあげた『堺かるた』。
これからも出版を重ね、いつか堺の全てのご家庭にこのかるたがあることが当たり前になるくらいに発行を続けられるように、是非皆様のお力をお貸しください!
どうぞよろしくお願いいたします! -
自己紹介
- ホウユウ株式会社の田中幸恵と申します。堺のまちの印刷屋さんとして50年近くを数える印刷会社です。
弊社は本業のかたわら、「堺をかたちに――」をモットーに、地元堺への重すぎる愛を前面に押し出した活動を10年以上にわたって行ってきました。 -
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- 運営している『紙と堺と古墳のお店 紙カフェ』を基点として、「印刷屋さんのペーパーフリマ」「堺古墳祭り」「堺かるた大会」「ジャンボ堺かるた大会」など、様々な地域イベント運営の他、地域のお土産物を多数企画しています。
その中でも重要な活動の一つ、郷土かるた『堺かるた』の復刻と普及に関して皆様にご支援を賜りたく、クラウドファンディングに挑戦いたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。